気象庁は2026年10月28日、東京地方と近畿地方で「木枯らし1号」が吹いたと発表した。昨年(2025年11月3日)より6日早く、東京地方では10月中の発表は9年ぶり。木枯らし1号は、晩秋から初冬にかけて吹くその年最初の北よりの強い風で、気象庁が発表するのは全国で東京地方と近畿地方の2か所だけという珍しい風物詩だ。この記事では木枯らし1号の意味・発表基準から、2026年の最新データ、過去の発表日の推移、体感・服装の注意点までまとめる。
2026年10月28日、東京・近畿で木枯らし1号を発表。東京都心の最大瞬間風速16.9m/s、大阪市9.1m/s。昨年より6日早く、東京地方は10月発表としては9年ぶり。木枯らし1号は気象庁が東京地方・近畿地方でのみ発表する限定の風物詩。
木枯らし1号とは?意味と発表基準
冬の訪れを告げる「その年最初の北風」

木枯らし1号とは、晩秋から初冬にかけて吹く、その年最初の北よりの強い風のことを指す。「木枯らし」という言葉自体は、木の葉を吹き散らす風を意味する古くからの季語で、気象庁は毎年その条件を満たした最初の風だけを「木枯らし1号」として発表している。名称の初出は日本気象協会の機関誌「気象」とされ、1960年代後半から使われるようになったといわれる。
発表の条件(東京地方の基準)
| 項目 | 東京地方の基準 |
|---|---|
| 期間 | 10月半ば〜11月末 |
| 気圧配置 | 西高東低の冬型で季節風が吹くこと |
| 風向 | 西北西〜北 |
| 風速 | 最大風速がおおむね風力5(8m/s)以上 |
近畿地方の基準も考え方はほぼ同じだが、対象期間が「霜降(10月23日頃)〜冬至(12月22日頃)」とやや異なる。風向・風速の条件を満たした最初の風だけが「1号」として認定されるため、基準に届かない年や、そもそも発表基準を満たす風が吹かずに「発表なし」で冬を迎える年もある。
なぜ東京と近畿だけ?木枯らし2号はあるの?
気象庁が発表するのは全国で2地域のみ
木枯らし1号は、気象庁が全国一律に発表しているわけではなく、東京地方と近畿地方の2地域のみで発表される。他の地域で同様の強い北風が吹いても、気象庁からの正式な「木枯らし1号」発表は行われない。もともと気象庁の定常業務ではなく、報道機関からの要望をきっかけに始まった経緯があり、防災上の必要性や報道の慣習から東京・近畿の2地域に限定されたまま現在まで続いている。
「2号」「3号」は存在しない
木枯らし1号という名前から「2号」「3号」もありそうに思えるが、気象庁が公式に発表するのはその年最初の1回(1号)のみで、以降の北風は「2号」などとして発表されることはない。1号は季節の変わり目を告げる目印としての意味合いが強く、2回目以降はあえて発表する必要性が高くないと判断されているためとされる。
2026年の木枯らし1号:最新データと記録

東京・近畿それぞれの観測値
2026年10月28日、気象庁は東京地方・近畿地方の両方で木枯らし1号を発表した。東京都心(千代田区)では午前5時20分に最大瞬間風速16.9m/s(北西の風)を観測。近畿では大阪市で午前0時45分に9.1m/s(西北西の風)、神戸市・奈良市でも11.2m/sを観測し、いずれも発表基準を満たした。西高東低の冬型の気圧配置が強まったことが要因で、両地方とも昨年(2025年11月3日)より6日早い発表となった。
東京の10月発表は9年ぶり
近年の東京地方の発表日は、2023年11月13日、2024年11月7日、2025年11月3日と、ここ数年は11月に入ってからの発表が続いていた。気象メディア各社の報道によると、東京地方で10月中に木枯らし1号が発表されたのは9年ぶり。東京地方では過去の記録として最も早い発表が10月13日、最も遅い発表は11月28日で、1951年〜2017年の間には発表基準を満たす風が吹かず「発表なし」に終わった年も4回あったとされる。今回はその最速記録には及ばないものの、近年では際立って早い発表といえる。
条件まとめ表(再掲・近畿地方との比較)
| 地域 | 2026年発表日 | 最大瞬間風速 | 昨年との差 |
|---|---|---|---|
| 東京地方 | 10月28日 5:20 | 16.9m/s | 6日早い |
| 近畿地方(大阪) | 10月28日 0:45 | 9.1m/s | 6日早い |
木枯らし1号が吹いたら?服装と体調管理の注意点

木枯らし1号は、冬型の気圧配置が強まったサインでもあるため、発表後は朝晩の冷え込みが一気に強まりやすい。気象各社の報道でも、木枯らし1号の翌朝は放射冷却で気温が下がりやすいとして、暖かい服装や体調管理への注意が呼びかけられている。コートやマフラーなど冬物の衣類を準備するタイミングの目安としても使われることが多く、ニュースをきっかけに衣替えを済ませる人も多い。
ファンの反応・SNSの声
木枯らし1号の発表を受けて、SNSや個人ブログでは「急に寒くなったので冬服を出した」「風が強くて体感温度がぐっと下がった」といった声や、「東京と近畿しか発表されないのを知らなかった」と意外性に驚く投稿が多く見られた。例年、発表のたびに季節の変わり目として話題になりやすいトピックで、2026年も各ニュースサイトの速報とあわせてSNS上で広く共有された。
木枯らし1号は天気予報の専門用語である一方、「東京・近畿限定」「2号は存在しない」という意外な雑学としてもSNSで話題になりやすい。発表後は冷え込みが強まりやすいため、服装の見直しの目安にするとよい。
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FAQ
Q. 木枯らし1号とは何ですか?
A. 晩秋から初冬にかけて吹く、その年最初の北よりの強い風のこと。気象庁が西高東低の冬型気圧配置・風向・風速(おおむね8m/s以上)などの条件を満たした最初の風を「木枯らし1号」として発表する。
Q. 2026年の木枯らし1号はいつ発表されましたか?
A. 2026年10月28日、東京地方と近畿地方で発表された。東京都心の最大瞬間風速は16.9m/s、昨年(2025年11月3日)より6日早く、東京地方では10月中の発表は9年ぶりとなった。
Q. なぜ東京と近畿でしか発表されないのですか?
A. 木枯らし1号は気象庁の定常的な全国統一の発表項目ではなく、報道機関の要望をきっかけに始まった経緯がある。そのため現在も東京地方と近畿地方の2地域に限定して発表されている。
Q. 木枯らし2号や3号はありますか?
A. 公式には発表されない。気象庁が発表するのはその年最初の1回(1号)のみで、以降の北風に「2号」「3号」といった名称は付けられない。
