カバディとはインドをルーツとし、主に南アジア諸国で盛んに行われているスポーツです。
日本ではあまり知名度が高くないスポーツでは有りますが、そんなカバディを題材とした漫画があるのはご存知でしょうか。
2015年から連載が開始された漫画「灼熱カバディ」は、2024年7月23日に完結を迎えるまで日本では馴染みのないカバディの魅力を伝える作品として人気を博してきました。
そこで今回は先日完結を迎えたばかりの漫画「灼熱カバディ」について、
などを中心に紹介していきます。
「灼熱カバディ」が完結!
2024年7月23日、2015年より連載されていた漫画「灼熱カバディ」が完結しました。
日本での知名度アップに大きく貢献しただけでなく、当作を読んで競技を始める人を多く生み出すなど、日本のカバディに大きな影響を与えた「灼熱カバディ」。
その影響力はカバディ関係者から、過去に日本でのバスケ人気に火をつけた「スラムダンク」のような立ち位置の作品になるのではと言われているほどです。
では、その「灼熱カバディ」とは一体どのような作品なのでしょうか。
まずは「灼熱カバディ」の作品情報やあらすじなどからみていきましょう。
作品情報
《灼熱カバディの作品情報》
作者:武蔵野創
連載:マンガワン(スマートフォン向けアプリ)、裏サンデー
出版社:小学館
連載期間:2015年7月2日〜2024年7月23日
巻数:28巻(完結済み)
話数:全293話
《あらすじ》
中学時代にサッカー部のエースとして活躍し、将来を嘱望されていた宵越竜哉。
しかし、宵越竜哉は自分をもてはやすメディアや周囲から寄せられる勝手な期待にうんざりしており、中学卒業と同時にサッカーを引退。能京高校に進学した宵越竜哉はどこの部活にも入らず、放課後は暇潰しとして動画配信サイトで生放送の配信を行う日々を送っていた。
そんな中、能京高校のカバディ部に所属する畦道相馬が、宵越竜哉をカバディ部に勧誘するために部屋を訪れた。
サッカーが原因でスポーツ全般が嫌いになっていた宵越はその誘いを断るが、畦道相馬は一歩も引く様子を見せずに粘り強く勧誘を続ける。
平行線を辿っている2人だったが、畦道相馬のカバディ部の先輩であり、宵越竜哉の勧誘を提案した井浦慶の登場により徐々に風向きが変わってくることに。
そして井浦慶は宵越竜哉のカバディ部への入部を賭けた、ある勝負を持ちかけてきて––––。
テレビアニメ化や舞台化もされている!
「灼熱カバディ」は漫画作品として知られていますが、実はその人気の高さから2020年にアニメ化されています。
アニメ版は2020年7月7日からテレビ東京系列で全12話にわたって放送されました。
放送当時は決して注目度が高い作品ではありませんでしたが、漫画では伝わりにくいカバディの迫力を的確に描いた作品として、かなり高い評価を得ています。
アニメは全12話で完結してしまいましたが、そのクオリティの高さからアニメ2期を期待する声が未だに上がっているほど根強い人気を集めたアニメといっても過言ではありません。
また「灼熱のカバディ」の人気はアニメ化のみにおさまらず、2022年には舞台化。
シアター1010で上映された舞台版は、演劇主体ではなくあくまでカバディの技術を主軸とした舞台となっており、かなり本格的な演出や動作が話題を集めました。
アニメも演劇も、どちらも原作の漫画を尊重した作りとなっているだけでなく、カバディといったスポーツの魅力をよりよく伝える工夫が施されています。
アニメも舞台も、漫画と同じ「灼熱カバディ」のコンテンツではありますが、日本でのカバディの認知拡大に大きく貢献した作品といえるでしょう。
作中の見どころは?
「灼熱カバディ」の作中の見どころは、なんといっても競技を通じて描かれる登場人物たちの青春劇です。
当作は高校のカバディ部を舞台に、高校3年間を懸けてカバディに挑む高校生の姿がとても鮮明に描かれています。
その過程で部員同士でぶつかりあったり、挫折や敗北で挫けそうになったり等、実にさまざまな障壁が主人公たちの前に立ちはだかります。
ですがその度に大きく成長し、全国優勝を目指して努力し続ける王道な青春スポーツ漫画となっています。
まさにこれまでのスポーツ漫画の金字塔といわれてきた「スラムダンク」や「キャプテン翼」、「テニスの王子様」に匹敵するほどの作品だとの評価を集めるほど。
また、カバディというマイナースポーツの魅力を自然と読者に与え、ルールを小難しく説明せずに伝える作者の腕もとても光った作品でした。
とても自然にルールを理解することができるので、「カバディなんて知らない」、「ルールを全く理解していない」という読者でも自然とハマれる作品となっています。
ちなみにカバディ発祥の地であるインドでは日本以上に爆発的な人気を博し、数多くの愛読者を確保しました。
現地では「カバディの伝統的な魅力を最大限に引き出した漫画」と評されるほど、本格的な競技シーンも見どころの一つと言えるでしょう。
まとめ
以上、今回は2024年7月23日に完結を迎えた漫画「灼熱のカバディ」について紹介しましたがいかがでしたか?
本記事では「灼熱カバディ」の作品情報やあらすじ、作中の見どころなどをお伝えしました。
最後の今回紹介した内容を簡単に復習すると、
上記のようになります。
日本ではまだあまり認知されていない、マイナースポーツのカバディですが、「灼熱のカバディ」を通じてこの競技を知り、興味を持った方が多いのは事実です。
完結はしましたが、今後当作品を通じてもっともっと日本でカバディの競技人口が増えるといいですよね。
アニメ2期を期待する声も多いだけに、今後アニメの続編が制作されるかどうかにも注目です。